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投資先としての「ゴールド」と「不動産」 ──インフレ・通貨不安・地政学リスクに備える実物資産戦略

はじめに:なぜ今、実物資産なのか?

2020年代に入り、世界はインフレ、ドル不安、金融危機、そして地政学リスクという「4つの資産破壊要因」に直面しています。

現金や株式のような紙の資産だけに頼ることは、もはや“安全”とは言えません。

その中で「ゴールド」と「不動産」は、時代を超えて価値を保ち続けてきた“守りの資産”として再注目されています。

🔶 ゴールドの本質と今後の見通し

ゴールドは「価値の保存資産」

• 配当はないが、通貨価値が下がるほど評価される

• 中央銀行が買い続けている(2023年は3年連続1000トン超)

• 「有事の金」として世界の不安定要因に反応する

価格予測(2025〜26年)

機関名 予測価格(USD/oz)

ゴールドマンサックス $3,700 → $4,000

JPモルガン $3,675 → $4,000

バンカメ $3,500以上

UBS $3,500前後

HSBC $3,175(やや控えめ)

シティ $2,800(弱気シナリオ)

→ 一部では1オンス1万ドル(約145万円)も視野との見解も。

ゴールドが選ばれる5つの理由

1. インフレ対策(貨幣価値の目減りに強い)

2. ドル信認の低下(基軸通貨の不安)

3. 地政学リスク(戦争・政治不安)

4. 中央銀行の大量購入(実需)

5. 純粋な現物資産としての希少性(埋蔵量に限界)

🏠 不動産の本質と注目の理由

不動産は「信用の可視化資産」

• 現物として存在し、居住・賃貸・資産評価の機能を持つ

• **融資を活用できる(レバレッジ)**ため、ゴールドよりもスケーラブル

• インフレ時に家賃も上昇しやすい=収益のインフレ連動性あり

2025年以降の注目エリア

再開発エリア(名古屋駅・渋谷・中之島など)

インバウンド都市(京都・大阪・福岡)

海外移住者・外国人投資家向け物件(沖縄・北海道・東京湾岸)

🧩 ゴールドと不動産の組み合わせ戦略

項目 ゴールド 不動産

目的 資産防衛・価値保存 資産形成・収益化

リスク耐性 高(世界共通資産) 中(流動性や税制影響あり)

インフレ対策 ◎ ◯

地政学リスク対応 ◎ △(国内限定)

レバレッジ活用 × ◎

監禁性 △(現物) △(売却に時間)

節税メリット ほぼなし 多い(減価償却など)

🔚 まとめ:両者をどう使い分けるか?

今後、通貨の信頼が揺らぎ、インフレが続く時代において

「ゴールド=資産の“避難所”」「不動産=資産の“戦略基地”」として機能します。

増やす・守る・逃がす

この3つの視点からポートフォリオを組み立てるなら、

• ✅ ゴールドは保険として5〜10%

• ✅ 不動産は資産形成の主軸として30〜50%

• ✅ 残りを流動資産・株式・事業へ

という戦略も現実的です。 

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